頻尿、尿漏れなどの尿のトラブルにお困りのあなたに!
普段から気を付けることで、尿のトラブルを解消に向かわせる習慣があります。尿のトラブルは危険な病気が潜んでいる恐れもありますので注意が必要です。
このページではその3つの習慣をご紹介します。
①1日に1.5〜2リットルの水を飲む
人間の体の60%以上を構成するのが水です。水分をしっかり補給するといろことは、体を健康に保つための基本です。
腎臓の働きを良くするには、1日に1.5リットルから2リットル程の尿が出る必要があります。
そのためには1日に2.5リットルから3リットルの水分が体には必要です。人は食事から1リットル程度の水分を摂っていますので、残りの1.5から2リットルの水分を摂るように心がけましょう。
腎臓がきちんと働いていれば、もっとたくさん飲んでも問題はありませんが、5リットル以上など毎日大量の水を飲みつづけると、腎臓に負担がかかるため、注意が必要です。
②腰を温め、 腎臓をいたわる
腎臓には、細かい血管が無数に通っており、冷やすと血液が行き渡りにくくなるため、働きが 弱まってしまいます。
軽い運動はむしろ良いですが、激しい運動は腎臓にとってはマイナスです。激しい運動は腎臓に行く血液を減らしてしまいますが、血流を良くするウォーキングなどの軽い運動が腰を温めるためおすすめです。
ストレスやイライラも、腎臓の大敵。アドレナリンなどのホルモンが分泌されると腎臓の血管が収縮し、尿量が減ってしまいます。
③十分な休息をとる
腎臓は就寝中に最も活発に働くため、睡眠不足にならないように注意が必要です。
体に「乳酸」などの酸性物質がたまることで、疲労の原因にもなりますし、血管などをよりサビさせてしまうため、尿のトラブルの他にも心臓病や脳梗塞などの、命にかかわる病気を招くケ—スもあります。
しっかりと休息をとり、排尿力を高めていきましょう。
また、疲れをとるには就寝前に下半身の水分代謝をよくする「湧泉」のツボを指圧するのもおすすめです。「湧泉」のツボは、足の裏の中央に足の指を曲げたときにできるくぼみにあります。ここを、左足、右足の順で「親指の腹で2秒指圧して離す」ことを、10回ずつ行いましよう。
3つの習慣で良くする尿の役割とは
尿が出ないと老廃物が体にどんどんたまってしまいます。「排尿が滞ると、体に悪い」ということは、だれにでも想像がつくことだと思います。さて、なぜ体によくないのでしょうか。
尿の役割
尿には、次のような役割があります。
①腎臓に集められた血液の中から必要なものを再吸収したあとに、老廃物を排出する。
②リン酸などの酸性物質を排出して、体液が酸性、アルカリ性のどちらかに傾かないよう調節する。
③体内の塩分の濃度や水分量を一定に保つ。
尿がすこやかに出ないときは、 脱水の状態でなければ、尿をつくる腎臓や、尿をためておく膀胱などに問題が起きているか、働きが弱っている可能性が高いでしょう。
腎臓が弱っていると、女性はまずむくみが出るケースが多いようです。体内の水の流れが悪くなると、細胞でも血液でもない、間質組織という部分に水がたまって、 ふくれてしまうのです。
尿がきちんと出ていかないと、体内に老廃物がたまってしまいます。
尿をつくる腎臓は体の洗濯機、 膀胱や尿道が洗濯機のホースであり、尿が洗濯の排水だと考えれば、わかりやすいでしよう。尿がきちんと出て行かないということは、 少ない汚れた水で洗濯を繰り返すようなものです。洗濯機そのものが壊れてしまう原因にもなりますし、どんどん汚れ(老廃物)がたまってしまうのです。
老廃物がたまると、体の解毒組織である肝臓が被害をこうむりますし、血液がドロドロして、動脈硬化が進んだり、血栓ができやすくなったりします。また、ドロドロした血を押し流すためには心臟に大きな負担がかかるため、血圧があがり、心臓肥大などにつながることもあります。
さらに、体の中に水と塩分がたまることで、レニンやアンジオテンンシンなど、血庄を上昇させるホルモンも分泌されやすくなります。尿の出がスムーズでないと、 血圧に関して二重三重のリスクをこうむることになります。
まとめ
水分をしっかり摂る、
腰を温める、
十分な休息をとる、
この3つの習慣は、排尿力を高めて頻尿や尿もれなどのトラブルを解消させるものです。
また、高血圧や、心臓病、脳梗塞など命にかかわる病気を予防する習慣でもありますので、是非この習慣を取り入れてみましょう。