女性の尿漏れが起こる4つの原因とその対策とは?

女性の尿漏れの原因

女性が男性と比べて尿漏れが起こりやすい原因

年齢的なもの

女性は男性に比べて尿道が短いので、膀胱炎になりやすいのです。

膀胱炎は、尿道から大腸菌などの雑菌が入り込んで膀胱の中で繁殖し、粘膜に炎症を起こす病気です。症状としては、頻尿、排尿時の痛み、残尿感のほか、ひどくなると血尿が出ることもあります。

男性に比べて女性のほうが格段にかかりやすく、女性ならだれでも一度は経験する病気ともいわれています。男性の尿道が20cm程度あるのに対し、女性の場合はたった5cm程度なので雑菌が膀胱に侵入しやすいのです。

また、女性は尿の出口と肛門との距離が近いことなどで、尿道へ雑菌が入りやすいのです。

膀胱炎になったら、少し多めに水分をとって尿をたくさん出し、菌を洗い流すことが有効です。また、免疫力が低下していることが多いので、保湿と安静を心がけましょう。

膀胱炎が原因の尿漏れの場合は、クリニックを受診して抗生物質などの抗菌薬を服用すれば3日前後で症状が改善することがほとんどです。

膀胱炎を予防するためには過労を避け、排便後には前から後にふくようにして、便秘にも気をつけましょう。 

骨盤底のゆるみによる失禁

骨盤底

「せきやくしゃみで、尿が漏れることがあります。いすに座ったり立ち上がったりしたときにも漏れてしまい、とても悩んでいる」という女性も多いものです。

これは骨盤底筋のゆるみによる腹圧性尿失禁の典型的な症状です。せきやくしゃみ、スポーツなどで力んだり、飛び降りたりした拍子に尿が漏れてしまうのは、典型的な腹圧性尿失禁の症状なのです。

出産や加齢などで骨盤底の筋肉が傷んだり弱ったりすることが原因で起こります。

腹圧性尿失禁は40代後半以降の女性に多くみられる現象で、尿漏れの原因の7割を占めています。妊娠中や産後に起こる尿もれも腹圧性尿失禁で、 女性の5人に1人は腹圧性尿失禁だといわれています。

症状がひどくなると、立ち上がったり歩いたりするだけで尿もれを起こしてしまうことがあり、精神的に落ち込んだり、家にこもりきりになってしまう女性も少なくありません。

尿漏れの症状が軽いうちは、骨盤底筋訓練を毎日行うのが効果的です。

それでもあまり効果が感じられないようであれば、薬や手術で治療するほうがいいでしょう。

女性の尿漏れの原因の一つ「過活動膀胱」

女性の尿もれ、頻尿は多い

40才以上の女性に多いのが過活動膀胱という病気の症状です。この病気も女性の尿漏れの原因になります。過活動膀胱の患者数は非常に多く、日本では800万人以上の人が週活動膀脱の症状をもっています。

その症状は、強い尿意を感じることから始まります。ある日突然、急におしっこがしたくてたまらなくなるのです。その結果、卜イレまでがまんできず、尿を漏らしてしまう人も少なくありません。

昼夜を問わず頻尿になり、夜間にも2〜4回はトイレに行くために睡眠不足になって日常生活に悪影響を及ぼすこともあります。過活動膀胱は高齢者の女性に特に多いため、年齢のせいだとあきらめて治療しない人が多いのも特徴です。

原因は、膀胱と脳との連動ミスか、骨盤底のゆるみなどの末端の問題のどちらかと考えられます(男性の場合は前立腺肥大が原因のこともあります)。

普通は、 ある程度の量が膀膨にたまってから脳から排尿の指令が出るのですが、過活動膀胱の場合、脳の指令を待たずにかってに尿を出してしまうわけです。

治療としては、過活動膀胱に効く薬を服用するとともに、尿意をコン卜ロ一ルする膀胱訓練というものを行います。また、食事やサプリメントで改善していくという方法もあります。

女性は骨盤臓器脱も尿漏れの原因になる

病院での尿失禁の診察

「朝は何も感じないが、夕方くらいになると、股の間に違和感を覚え、何かを挟んでいる感じがする。」という訴えがある女性も多いです。この症状に加え尿漏れもあります。

これは子宮や膀胱が膣から外に出る「骨盤臓器脱」の疑いがあります。

骨盤臓器脱とは、骨盤の中の定位置から子宮や膀胱、直腸などが下がって、一部が膣から外へ出てしまうことがある女性特有の病気です。

膣から子宮が出るのは子宮脱、膀胱が出るのは膀胱瘤と呼ばれています。

原因は出産や加齢による骨盤底筋の損傷やゆるみ、女性ホルモンの減少、肥満、便秘などです。症 状が軽ぃろちは骨盤底筋訓練が効果をあげる可能性もあります。

子宮脱の治療には2つの方法があります。

ぺッサリーと呼ばれる丸いリング状の器具を膣に挿入して子宮を元の位置に戻す方法が一つ。

ぺッサリーは入れっぱなしが主流でしたが、最近は眼鏡のように自分で着脱できるように指導することもあります。

もうひとつが手術です。手術に関しては、以前は子宮をとる方法しかなかったため、手術には1〜3時間かかり、1週間ほどの入院が必要でしたが、最近は子宮をとらない手術で、入院期間ち3日くらいになっています。

いずれにしても骨盤臓器脱が疑われる場合は、早めに専門医の診断を受けましょう。

女性の尿漏れ対策は?

尿漏れ肥満

女性で尿漏れがあり自分で治したいが、効果的な食ベ物やふだんの生活で対策すべきことも気になるところです。

肥満も女性の尿漏れの原因に

肥満は尿漏れを悪化させます。食生活をコントロールして、しっかり体重管理することが尿漏れの軽減につながります。

とくに女性の場合、肥満は腹圧性尿失禁の症状がひどくなる大きな原因の一つです。おなかまわりに脂肪がついていると腹圧が高くなって膀胱が圧迫され、骨盤底にも負担がかかって、 尿漏れしやすい状態になります。すでに尿漏れのある女性の場合、漏れる尿の量がさらに多くなることも考えられます。

男性の場合は、野菜などの食物繊維をとらないと便秘になり、前立腺肥大による排尿障害が悪化します。

体重コン卜ロ一ルのために食生活ですべき対策は、ごはんや麵類、甘い物などの糖質を多く含む食品を食べすぎないことです。

そのほか、便秘は、肥満と同じく骨盤底の筋肉に負担をかけます。水分は多すぎても少なすぎてもだめで、1日に1〜1.5リットルの水分をこまめにとるのが好ましいといえます。

また、カフェイン飲料、アルコール飲料、炭酸飲料などは膀胱を刺激して頻尿、尿漏れを起こす原因になるので、なるべく控えたほうがいいでしょう。

以下のページではサプリメントで尿トラブルを改善した体験談をご紹介しています。

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