男性の頻尿、尿漏れ、残尿感などは前立腺肥大症が原因!?

男性の頻尿、尿漏れ

男性の頻尿、尿漏れ、残尿感などの尿トラブルは過活動膀胱が原因になっていることが大半です。

その過活動膀胱は前立腺肥大症から発生する病気であり、頻尿、尿漏れなどを治すには前立腺肥大の対処が重要になります。

特に中高年の男性は前立腺肥大症に罹ることが多いので注意が必要です。

頻尿の原因は過活動膀胱

頻尿と夜間頻尿の原因は過活動膀胱

排尿障害は2002年に過活動膀胱(over active bladder;OAB)という病気が提唱されることになり、尿意切迫感を必須の症状とした新しい疾患概念です。

一般的には頻尿と夜間頻尿を示すものです。この過活動膀胱が疑われる症状は、尿意切迫感という急に卜イレに行きたくなったり、我慢できないの尿意のことで、夜間や昼間の頻尿、例えば日中に8回以上もトイレ通いするとか夜間に1回以上尿意のために起きたり、卜イレまで我慢できず尿を漏らしてしまう切迫性尿失禁といわれるものです。

過活動膀胱(OAB)の原因は、神経因性といわれる脳血管障害や認知症を含む脳幹より上
位中枢の障害によるものと、脊髄損傷、脊柱管狭窄など脊髄の障害による原因と非神経性とされる下部尿路閉塞、骨盤底筋群の脆弱、加齢などが大きく関係します。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱(OAB)の原因は、高齢の男性では前立腺肥大症によるものが最も頻度が高く、そのほかに脳血管障害などによる神経因性が一般的です。

OABに対しては血尿や膿尿などの有無のチェックと残尿の状態により、専門医による適切な治療方針が立てられます。

OABには抗コリン薬といわれる薬剤、膿尿があれば抗菌薬、前立腺肥大症にはα遮断薬、神経因性膀脱の軽症型にはコリン作動薬やα遮断薬、尿閉には間欠自己導尿などの方針がとられることになります。

最近では脳梗塞や脱水症を避けるようにということで、しきりに飲水の勧めが巷で唱えられていますが、あまり水分を摂り過ぎると必然的に多尿をきたすことになり、排尿障害の場合には苦痛になりかねません。多尿をきたいような飲食物摂取の見直しなど日常生活を改善させることも大切になります。

男性の頻尿、残尿感などは前立腺肥大症が原因

前立腺肥大症

前述したように、高齢男性に最も多い過活動膀胱の原因は前立腺肥大症によるものです。

前立腺は膀胱の下部にあり、尿道を取り囲むようにして存在し、ちょうど栗の実のような形をしています。

前立腺肥大症の患者さんが過活動膀胱を発症するメカニブムの詳細は、未だ明らかにされていませんが、いくつかのメカニズムが推測されています。

前立腺肥大症による下部尿路閉塞では、①排尿に関連する神経経路に変化が生じる場合、②膀胱の平滑筋そのものに変化が生じる場合、③膀胱の上皮からの神経伝達物質の放出に変化が生じる場合などが考えられています。

前立腺肥大症とは

歳を取るにつれて、この前立腺が大きく肥大するのが前立腺肥大症です。

尿道が圧迫され、膀胱自体か過剰に収縮しやすくなり、トイレが近くなる、尿意を我慢できなくなる、尿が出にくくなるなどの症状が見られます。

このほかにもいくつか特有の症状が見られます。排尿後の残尿感、尿が途中で途切れる尿線途絶、尿の勢いが弱いという尿勢低下、尿線が細くなる、腹圧をかけないと尿が出にくくなる腹圧排尿、トイレが近く昼間の頻尿や夜間頻尿、急な尿意が我慢できない尿意切迫感などがあります。

前立腺肥大症と過活動膀胱は切っても切れない関係があります。

前立腺肥大症の自覚症状の質問票として、国際的にもコンセンサスが得られている「国際前立腺症状スコア(IPSS)」においても、7問の質問中3問までが蓄尿症状に関する質問です。

国際前立腺症状スコア(IPSS)

  • 残尿感がある
  • 頻尿である
  • 尿腺途絶がある
  • 尿意切迫感がある
  • 尿流減退がある
  • 排尿時いきむ必要がある
  • 夜間排尿の回数

前立腺肥大症による頻尿・尿漏れの治療

前立腺肥大症による頻尿・尿漏れの治療

前立腺肥大症は、55歳以上の男性の5人に1人が罹患していて、年々増加しており、400万人の患者がいるといわれています。

前立腺肥大症は前立腺癌とは異なり、前立腺の内側(内腺)が肥大するもので尿道を圧迫します。

一方、前立腺癌は前立腺の外側(外腺)に腫瘤が存在するもので、初期には排尿障害などの症状は現れません。血液研鑽腫瘍マーカ・PSA検査により発見することができます。

前立腺肥大症では薬物療法としてα1遮断薬により前立腺を収縮させるノルアドレナリンの働きをブロックして過剰な収縮を抑制する治療が試みられます。

また、上記のように抗コリン薬を使用することもありますが、前立腺肥大症に伴う過活動膀胱患者に対して抗コリン薬の単独療法を行うと、副作用として尿閉を引ぎ起こす危険性があります。薬剤添付文書でも、前立腺肥大症に対する抗コリン薬の使用は禁忌となっており、一般的には避けた方がよいとされています。

α1遮断薬と抗コリン薬の併用

α1遮断薬と抗コリン薬の併用療法は、過活動膀胱を伴う前立腺肥大症に対する有効な治療法となり得ることが分かりました。

臨床的には、前立腺肥大症に伴う過活動膀胱患者に対してα1遮断薬を先行させ、排尿症状とともに蓄尿症状の改善具合をみてから、抗コリン薬を併用するという治療が行われることがあります。

これらの併用は比較的安全に行われ、有効な治療であるとされています。しかし、抗コリン薬の副作用として尿閉があり、経過中、残尿測定を行う必要があります。

現在、日本排尿機能学会でも、A遮断薬と抗コリン薬との併用療法について多施設での研究が行われています。

このほかに男性ホルモン作用を抑制する薬物や漢方薬などが試みられ、薬物療法では効果不十分な場合には手術治療があります。

前立腺肥大症の手術

経尿道的前立腺切除術などの手術療法は、前立腺肥大症の閉塞症状を解除するには最も有効な方法です。

しかしなから、閉塞を解除したからといって、必ずしも蓄尿症状も改善されるかについては明らかにされていません。したがって、その適応については慎重に検討しなければなりません。

『前立腺肥大症診療ガイドライン』によると、前立腺肥大症で手術適応となるのは、尿閉や前立腺肥大症に伴う合併症(尿路感染、結石、腎機能障害)のある方と、全般重症度が中等症から重症の方です。

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