パーキンソン病は運動失調による機能性失禁、神経因性膀胱・直腸障害による切迫性尿失禁、便秘が起こりやすくなります。
またパーキンソン病は、薬の副作用の影響もあり、症状は日差、時間差が著しいことがあります。その時々の状況を把握して、はば広く対応できるようにすることが求められます。
目次
パーキンソン病と尿失禁
パーキンソン病の初期の症状は、どちらかの手が安静時に親指と人指し指で丸薬を丸めるような動きの震えが出はじめます。
合わせて筋肉が硬くなり、すばやく歩けない、歩き始めの第一歩が地面に吸いついてしまってなかなか前に出ない、などの症状が出て来ることが普通です。
パーキンソン病とおしっこの障害
おしっことの関係でいえば、パーキンソン病が進んでくると体の動きが遅くなるので、トイレ動作もゆっくりになってしまい、トイレに間に合わず失禁してしまうことになります。
パーキンソン病は自律神経の障害も伴いやすいため、そのせいで頻尿・失禁の症状も出やすいといえます。
パーキンソン病は神経内科の分野でずいぶんいろいろなことがわかってきています。
脳の深いところにある脳幹の黒質というところでドーパミンという物質が作られます。人の体の動きはドーパミンという物質とアセチルコリンという物質のバランスでコン卜ロールされています。
黒質の細胞が変性脱落していくために、ドーパミンが減ってしまうというのが発病の原因です。パーキンソン症状が出現するのは、ドーパミンの分泌量が正常時より20%以下に低下したときだといわれています。
パーキンソン病の人の尿失禁に対しては、トイレに近いところに居室を移す、着脱しやすい衣服に変える、手すりをつける、ベッドに変える、ポータブルトイレや尿器を使用するなど排尿の環境を工夫することが大切になってきます。
パーキンソン病による機能性失禁・尿漏れ
パーキンソン病にかかると、手先の振戦（震え）によりボタンやチャックを下ろすなどの細かい動作ができにくくなります。
下着、ズボンなどはできるだけ簡単に操作できるようにべロクロなどで接着するようにしていきましょう。
またパーキンソン病でトイレに行けても、すくみが突然起こり、途中で動作ができなくなるといったこともあります。
トイレでズボンを下す前に尿が漏れてしまう場合などがあるということです。
このような場合は、自分でできていると安心せず、家族が見守ることも大切です。
パーキンソン病の排尿障害対策・治療
パーキンソン病によって過活動膀胱となり、頻尿、切迫性尿失禁の症状が出やすくなります。
しかし抗パーキンソン薬により原疾患の症状コントロールがつくと排尿障害も改善することがあります。
それでも排尿症状がコントロールできないときは、抗コリン剤による治療がなされます。
抗コリン剤が服用された場合は副作用に注意しなければなりません。
パーキンソン病は排便障害も起こる
抗パーキンソン薬、抗コリン薬の副作用により結腸性の便秘が起こりやすくなります。また排便時にいきんでも肛門を締めてしまう協調運動不全によって、直腸性の便秘が起こる可能性もあります。
パーキンソン病で協調運動不全がある場合は、タイミングを計って浣腸や摘便をする必要が高くなります。
いずれにしろ、便性をやや軟らかくしておくと出しやすくなるので、高繊維、発酵食品、オリゴ糖といった腸を刺激し、便性を軟らかくする食品を積極的に摂取するようにします。
尿漏れ・失禁には年齢的なものも…
上でも書きましたが、病院での尿漏れ・失禁治療としては、抗コリン薬（ポラキス、バップフォー、ベシケア、ウリトス、ステーブラ）が処方されることが普通です。
しかし、これらの薬は副作用もあり、継続することが難しい患者さんも多いというのが現状です。
漢方薬が効果を発揮
パーキンソン病に罹患している方は尿漏れ・失禁が多くなりがちですが、尿トラブルには年齢的なものも多いといいます。中高年になると男女問わず尿漏れする人が増えてきます。
加齢に伴う膀胱の衰えが尿漏れ・失禁の原因になるのです。そして、その尿漏れ・失禁の改善には、普段からの生活習慣や栄養なども大きく関わってきます。
年齢的に栄養を摂ることの難しくなってくると、尿漏れ・失禁の改善のための栄養補給には、サプリメントが使われることも多々あります。
また、抗コリン薬などの西洋薬と違って副作用の少ない「漢方薬」も、中高年以上の膀胱の衰えに効果を発揮するといわれています。
サプリメントとは違い、はっきりとした効果・効能が記載されているため安心なのも漢方薬の特徴です。
八味地黄丸
尿トラブルに効果があると認められている漢方薬で有名なのが、「八味地黄丸」という生薬の組み合わせです。
その名の通り、8種類の生薬で作られるこの漢方薬は、体を温め、体全体の機能低下に元に戻していく処方です。腎のはたらきを良くする生薬として、新陳代謝機能を高めて主に中年以降の治療薬として効果があります。
八味地黄丸は頻尿や軽い尿もれ、残尿感、 夜間尿などを改善していきます。 また、「腎気丸（じんきがん）」の別名があるように、昔から“腎虚（じんきょ）”に対して用いられてきました。漢方でいう腎とは、現代医学でいう腎臓だけでなく、副腎、膀胱、そして生殖器を含めた総称です。
以下に、人気の漢方薬「八味地黄丸」をご紹介します。
おすすめは【生漢煎 八味地黄丸】
八味地黄丸にもいくつかのメーカーがありますが、一番人気は株式会社アインファーマシーズ（東証一部上場のアインホールディングス）が製造、販売する【生漢煎 八味地黄丸】です。
【生漢煎 八味地黄丸】は質の良い生薬のみを使用し、粉薬でなく丸薬にすることで飲みやすいということも特徴です。
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下記のページには効果効能や、口コミ・評判をまとめていますので参考にどうぞ。
参考ページ生漢煎「八味地黄丸」の効果はいかに？口コミや評判をまとめました
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