糖尿病が原因で頻尿、尿漏れ・失禁などの尿トラブルが起こることがあります。
ここでは糖尿病性の排尿障害について病院での検査、診断、治療方法などを解説します。
目次
糖尿病が原因の頻尿、尿漏れ・失禁
糖尿病にかかると知覚神経障害から始まり、尿意は弱まるか、もしくは消失します。
そのため1回の排尿量は増大しますが、尿意が減少しているため、症状が出てもそのまま放置されることが多いといいます。
糖尿病が進行すると運動路障害による排尿筋の収縮力が減少しますが、緩やかな神経障害なために腹圧による排尿で代償される(ごまかしが効く)ことが多いです。
残尿が生じても、尿意が減少しているために残尿感は乏しいため気づきにくくもなります。
尿路感染症、尿閉、溢流性尿失禁から、腎機能障害にまで進行することがあります。
前立腺肥大症や膀胱瘤、脳血管障害を合併する症例もしばしばみられ、その場合、症状
は多彩なものとなります。
糖尿病性の頻尿・失禁は、罹病期間や糖尿病のコントロールの指標であるHb Alc、腎症、網膜症よりも、糖尿病性神経症の重症度との相関が強いといいます。
病院での診察・検査
末梢神経障害の有無を、問診および神経学的検査で確認します。
尿意の低下、1回排尿量の増加、腹圧での排尿の有無を確認されます。インポテンスが現れているかどうかもポイントになります。
排尿記録
糖尿病が原因の頻尿、尿漏れ・失禁は尿意の減弱を特徴とするため、排尿記録は、1回排尿量の増大を確認できる点で非常に有効です。
糖尿病が原因の場合とくに起床直後の排尿量が増大しています。
排尿記録を用い、排尿指導を受けることができます。内科的に入院の際、糖尿病性腎症に対する検査として、最低24時間は蓄尿を行います。この蓄尿検査と同時に排尿記録を行えば、記録のもれが少なくなります。
尿流動態検査
尿流量測定は、簡単に行えるため積極的に行われます。最大尿流率や平均尿流率の低下、排尿量の増大、腹圧排尿の有無、残尿量を検査します。
膀胱内圧測定では、初発尿意時や最大尿意時の膀胱容量の増大、排尿相での低活動型膀胱、低コンプライアンス膀胱などの有無を検査します。
超音波検査
超音波検査で水腎症や膀胱変形、膀胱壁肥厚の有無、残尿量、尿路結石、前立腺肥大症を検査します。
神経機能検査
糖尿病性神経症に対する検査として、自律神経や末梢神経に対する機能評価が行われます。これらの神経機能検査と糖尿病性神経因性膀胱とは相関がみられることより、神経機能異常の有無を必要があります。
糖尿病性排尿障害の治療
排尿指導
1回排尿量が400〜500ml/以上の場合は、1回排尿良が400〜500m/以下になるように指導されます。
薬物治療
糖尿病が原因の頻尿、尿漏れ・失禁の場合、コリン作動薬が処方されることが多いです。コリン作動薬は排出障害に対する膀胱収縮力増強を目的とします。ただし副作用として、尿道抵抗の増大による排出障害が生じる可能性があります。
また、尿道抵抗の減少を目的とするα1ブロッカ一が処方されることもあります。
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