脳梗塞、脳卒中などの脳血管障害による失禁・尿漏れの対策とは

脳梗塞による失禁

脳梗塞や脳卒中などの脳血管障害は、運動の機能の低下、脳血管性認知症による判断能力の低下による機能性失禁、そして神経因性膀胱・直腸障害により尿失禁・尿漏れと便秘が起こりやすくなります。

脳梗塞は排泄障害としては最も要因をもつ疾患といえます。従って、一人ひとりの状態を細かく把握して、それぞれのリスクを改善できる治療、ケアを複合的に組み合わせなくてはいけません。

脳梗塞、脳卒中による機能性失禁

機能性失禁

脳梗塞・脳卒中の種類、部位や程度にもよりますが、運動障害が重い症状ほど下部尿路障害を併発しやすいという報告があります。

脳梗塞や脳卒中は運動機能の低下による機能性失禁が起こりやすいのです。

機能性失禁とは

脳血管障害の症例は運動能力が低下している場合が多く、尿意を感じてから起き上がり、トイレに到着後排尿姿勢に至るまでに要する時間が長く掛かるため、尿失禁をきだす場合があり、これを「機能性尿失禁」といいます。

この場合は、運動障害に起因する尿失禁になります。さらに、脳血管障害に合併する認知機能の低下も考慮する必要があります。「トイレの場所がわからない」、「尿意はあるがトイレにいく意欲がない」など認知・意欲障害に伴う尿失禁をきたす場合です。

これも「機能性尿失禁」の一つで、治療方針が異なります(薬物療法、排尿誘導や介助、紙パッドやオムツなどを用います)。

最も起こりやすい脳梗塞の運動障害としては片麻痺が特徴的です。移動動作に時間がかかる、衣類の着脱が片方しかうまくできないなど、住宅環境の改善だけではなく、巧緻(こうち)性も含めて、衣類の改造などケアする必要があります。

とくに手すりの位置は麻痺に合わせて細かく設定する必要があります。半側無視があるような場合、見える範囲にトイレットペーパーを設置するなどの配慮も必要です。

脳血管性の認知症による機能性失禁

脳梗塞によって脳血管性の認知症状が引き起こされ、尿意を訴えない、あるいは失語症により、コミュニケ一ションが困難といったことから、排尿のタイミングを計ることができず失禁・尿漏れとなってしまうことがあります。

この場合は、排尿日誌をきちんとつけて膀胱機能に合わせたトイレ誘導を設定していきます。

脳梗塞、脳卒中による頻尿・尿漏れ等の排尿障害対策

切迫性尿失禁

脳梗塞や脳卒中を起こした直後はショック期があり、膀胱が麻痺するために排尿困難となることがあります。この時期は留置カテーテルあるいは、清潔間欠導尿によって排尿がきちんとできていることを保証しなくてはいけません。

ショック期をすぎるとだんだん膀胱は過活動に移行し、頻尿、切迫性尿失禁、また夜間多尿といった症状が増えます。

これらの症状には抗コリン薬が処方され、症状コントロールを行います。抗コリン剤は効果がですぎると残尿が増加し、再び頻尿となってしまうこともあります。副作用がないかどうか、きちんと確認することが不可欠です。

夜間頻尿に対しては、就寝前3時間程度に水分摂取を終了させる、あるいは利尿作用の高い飲み物や食品は控えるようにし、尿量が増加しないように留意します。麻痺側の足にむくみがある場合は、日中足を上にする時間をつくり、夜間の尿量の増加をできるだけ避ける工夫もしていきます。

尿失禁が改善しない場合は排尿チャートをつけ、尿量にあわせてパッド、おむつを選択します。

排便障害も

脳梗塞では便秘が増加します。運動量が減少し、座位姿勢で排便できないときはとくに出にくくなります。またいきむ動作を忘れてしまい、横隔膜をうまく下げることができなかったり、いきんだときに肛門を締めてしまうといったことから、直腸から出せないこともあります。

排便動作を確認し、いきむ訓練をしたり、直腸から便を出せない場合は座薬を使用してスムーズに排便できるようにしていきます。排便の時間帯を一定にすることで排便リズムをつけていきます。

便性が固い場合は、オリゴ糖や整腸剤で便性のコントロールをはかりますが、それでも固い場合は緩下剤を使用します。腸刺激性の下剤は排便日誌から周期を確認し、排便周期の前日のみ服用するようにしていきます。

抗コリン薬を服用している場合はその副作用から、結腸性の便秘になることもあるのでより注意が必要です。

嚥下困難があり、経管栄養の便秘に対しても同様ですが、下痢に関しては栄養剤を見直す、食物繊維を加える、注入速度を遅くするなどでコントロールします。

脳血管障害による尿漏れ、頻尿の治療

脳血管障害

脳血管障害から起こる症状と脳血管障害以外の尿路、運動機能や認知機能から起こる症状を正しく判断し、それぞれに対して最適な治療を続けることが大切です。

泌尿器科的な療法は、そのほとんどが患者さん自身の責任において努力し、継続することを前提としています。

そして泌尿器科専門医により、治療の効果が判定、評価され、治療内容の変更や中止などに反映されます。

つまり、脳が原因の過活動膀胱の治療においては、患者さん本人の努力が不可欠であり、自己管理は尿トラブル治療の要ともいえる重要なものなのです。

脳の血管と動脈硬化

脳の血管には障害を受けやすい場所があり、その一つは、中大脳動脈から大脳基底核という部位に入っていく血管です。

そこは解剖学的に、太い血管からなだらかな力—ブではなく角度をつけて曲がって脳に入って行く箇所なので、高血圧や糖尿病がある人の場合は動脈硬化を起こしやすいといえます。

基底核のまんなかに、内包という運動神経が走っている部位があり、内包直撃の脳梗塞ではすごく小さな脳梗塞でも、重度の麻痺が出てしまいます。

逆に中大脳動脈の根元のところがつまった脳梗塞では、広範囲の脳梗塞であるにもかかわらず、比較的麻痺が軽くすむ人もいます。

左脳だと言語領域が障害されるので、失語症といって言葉が話せないなどが主な症状になったりします。

血管の動脈硬化は、普段の健診では、血圧や脈を測ったり、胸のレントゲン写真や心電図をとり、血液検査で糖尿病や高脂血症がないことなどで調べられます。

脳卒中の後に尿トラブルは多い

おしっこの卜ラブルが脳卒中のあとにも多いことを考えれば、動脈をしなやかにする心がけはぜひ日常生活にとり入れたいところです。

尿漏れ・失禁の改善なら

尿漏れの改善

病院では尿漏れ・失禁治療としては抗コリン薬(ポラキス、バップフォー、ベシケア、ウリトス、ステーブラ)が処方されることが普通です。

しかし、これらの薬は副作用もあり、継続することが難しい患者さんも多いというのが現状です。

副作用の少ない漢方薬

尿トラブルに効果があると認められている漢方薬で有名なのが、「八味地黄丸」という生薬の組み合わせです。

その名の通り、8種類の生薬で作られるこの漢方薬は、体を温め、体全体の機能低下に元に戻していく処方です。腎のはたらきを良くする生薬として、新陳代謝機能を高めて主に中年以降の治療薬として効果があります。

八味地黄丸は頻尿や軽い尿もれ、残尿感、 夜間尿などを改善していきます。 また、「腎気丸(じんきがん)」の別名があるように、昔から“腎虚(じんきょ)”に対して用いられてきました。漢方でいう腎とは、現代医学でいう腎臓だけでなく、副腎、膀胱、そして生殖器を含めた総称です。

尿トラブルには【生漢煎 八味地黄丸】

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下記のページには効果効能や、口コミ・評判をまとめていますので参考にどうぞ。

参考ページ生漢煎「八味地黄丸」の効果はいかに?口コミや評判をまとめました

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