腎臓障害を改善させる魔法の豆「黒豆」。尿道炎や膀胱炎にも効く。

尿道炎や膀胱炎には黒豆が効く。

尿のトラブルに困る人にとって、黒豆は最適の食べ物です。

中国は明の『本草綱目』という古い薬学書には、「数ある大豆のうち、黒豆のみにすぐれた薬効がある」と記されています。

黒豆の効果とは

漢方では、黒豆は①利尿作用、 ②去風作用(温めて風邪を防ぐ作用)、③解毒作用、④活血作用の4つがあるとされています。

活血作用とは、血のめぐりをよくすることです。さまざまな病気は、血液の流れが滞ることによっ て起こると考えられるからです。

とくに、高血圧と腎臓障害は、深い関係にあります。腎臓の細動脈は、高血圧による緊張のため、 血管がかたくなったり狭くなったりして血液の流れ込む量が十分でなくなります。この状態が長くつづくと、腎臓が小さくかたくなる腎硬化症をはじめ、さまざまな腎臓病を引き起こすおそれがあります。腎臓病を防ぐには高血圧を防ぐことが非常に重要なのです。

黒豆の作用メカニズム

黒豆は体内にとり込まれると、 血管を開き血圧を下げるプロスタサイクリンという物質を作る働きを助けます。また、悪玉コレステロールを下けるグリシニン、リノール酸、レ シチン、中性脂肪を下げるリノレン酸などが豊富に含まれています。

さらに、血管を広げるビタミンE、塩分を外に出して血庄を下げるカリウム、活性酸素を除去するアン卜シアニン、血液をサラサラにするイソフラボンなども含まれています。これらの相乗効果で、 血圧が下がり、賢臓にもよい影響を与えるのです。

漢方だけではなく西洋医学でも黒豆の効果は立証

昔から、黒豆は漢方でいう「腎」 に効くといわれてきました。「腎」 とは、腎臓、副腎、膀胱などを広く含む「生命エネルギーのもとになる臓器」とされています。

これは、西洋医学の研究でも裏づけがとれています。黒豆が腎機能に及ぼす効果は、血流の改善によるものだけではないのです。たとえば、老化によって低下する水分の濃縮機能を改善し、尿の量を正常に戻す働きがあります。尿の出が悪くなったり、頻繁にトイレに行きたくなるといった症状は賢臓の水分代謝異常のほか、前立腺肥大による尿路の圧迫、尿道炎や膀胱炎など、最近に感染した場含にも起こります。

黒豆には、抗ウィルス効果のあるサポニン、リジン、免疫カを高めるレシチンなどが含まれています。これらが尿道や膀胱の炎症を防ぎ、改善してくれるのです。黒豆がカゼを防ぐというのは、こうした成分の働きによるもので、細菌性の賢臓病にも効果を発揮してくれます。

前立腺肥大による夜間の頻尿に悩まされていた方が、黒豆の煮汁を2〜3力月飲みつづけたとこ ろ、ぐっすり眠れるようになったという例もあります。これは、黒豆の成分が前立腺の肥大を防ぐだけでなく、黒豆にふくまれるカルシウムやマグネシウムが括約筋や前立腺をとり巻く組織をリラックスさせて、 尿の出をスムーズにするのです。

黒豆を上手に食べる方法

黒豆茶の作り方

黒豆の煮汁の作り方

材料:黒豆100グラム、水1リットル

  1. 黒豆をさっと洗い、水に最低5時間ひたす。皮の色が水に出て、紫色になる
  2. つけておいた水のまま、鍋で強火にかけ沸騰させる。アクを取らない。
  3. 沸騰したら弱火にして、15分から20分煮る。
  4. できあがり。

1日2回程度、200mlずつ飲みます。豆も一緒に食べます。密封容器に入れて冷蔵庫で保存すれば3日程度は保ちます。

黒豆茶の作り方

材料:黒豆適量

  1. 黒豆を良く洗いフライパンに入れ、弱火で10分程度煎る。
  2. 皮がはじけてきたら火からおろす
  3. 煎った黒豆を湯のみに入れ、お湯(200ml)を注ぐ
  4. できあがり。

1日に2回程度飲みます。豆も一緒に食べます。煎った黒豆は密封容器に入れて冷蔵庫で保存すれば一週間程度は保ちます。お湯を注がずそのまま食べても良いです。

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